SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「今日一日、感じたコトを言います…」

航さんは両手を組み、真剣な表情で私の話に耳を傾けた。

「私と一緒に居てはいい仕事ができません」

「葉月…俺の視線が気になったのか?」

「はい」

「君の退職理由は確か…語学留学だったな…」

「私の退職理由は貴方です…」

「えっ?俺??」

航さんの切れ長の瞳が円くなった。


「・・・今後は…貴方を起こして、朝食の食べさせ、快く出社できるようサポートしたいと思います」
「えっ!?それって…葉月・・・」

「私も貴方と結婚したいです。航さん」

「葉…月」

彼は思わずチェアから腰を上げた。

「会長夫妻に言われたからではありません…」

今度は社長と秘書としてではなく、夫と妻として仕事ではなく、人生を共にしたい。

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