赤い雫のワルツ



「やはり今日の君は少し変だぞ。熱でもあるんじゃないか?顔も赤い」



 心配そうに見つめられ、顔が赤いと言われたことに意識してしまえば、自ずと体温は上がる。



「――どうして、私には触れてくれないのですか」




 何を口走っているのだろうか、私は。


 ご主人様のいうように、少し変になっているのかもしれない。


 そう頭では思うのに、気持ちは言うことを聞いてくれない。



「知らない女性ばかり連れてきて、一時の時間とは言え、二人きりで見つめあって、二人だけの空気に包まれて……」


「カ、カレロア?」






 それ以上言ってはいけない、分かっているのに言葉は喉の奥から這い上がってきて、外へ出たいと強く訴えてくる。






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