いきなりセンセーに迫られて。






目が覚めると目の前にセンセーがいる。



本当に目の前。



3cmあるかないかの近さ。


「えー!」


思わず飛び跳ねるように後ろに飛んだけどセンセーは起きてない。


ふぅ、セーフ。


少し自分を落ち着かせる。


いやいや、私も泰杜くんと何回も寝たことあるし男子と距離が近いなんて経験あるから、そんなアワアワすることないよ、音羽!


でもセンセーの寝顔本当にきれい。


ベッドから降りた少し遠い距離でもきれいだとわかる。


元がいいからかな、口は悪いけどね。


綺麗な顔に吸い込まれるようにセンセーの顔をじーっと見る。


寝顔もカンペキ……。



顔は好き。ただ口が悪くて言い方が強いからそれなかったら好きになるかもしれないのになぁ………。



「うわぁ!」


急に手を引っ張られて前のめりに倒れた下には目を見開いてるセンセーがいる。



「センセー?」
「顔見過ぎなんだよ」


「え、バレてた?」
「バレバレ、そんなに俺の顔好きなの?」


「好きとかじゃなくてただ綺麗だと思っただけだよ!」
「まぁそれはよく言われるな」


「なにモテ発言してんの」
「周りから言われたことを言っただけだし、モテたいとか思ったことねえし」


「え?そうなの?」
「モテたいと思わなくても女寄ってきたしな」


「うわーーーーなにそれ」


まぁそんな気はする。


顔が綺麗だし、背は高いし、あんまガツガツいかなそうな感じがまたモテるんだよね。


クールな感じに惹かれる女子って多いからね。


「じゃ自分から好きになった人いないの?」
「それはいる」



「え、誰!?」
「言うわけねえだろ」


「えー教えて、気になるじゃん、モテ男が好きになった女子!」
「内緒だ、ほら朝メシ食うぞ」


ねぇ、めっちゃ気になるじゃん。
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