また、昨日ね
ナツとの再会
夏休みが終わり、登校初日がやって来たナツに久しぶりに会える。

僕は嬉しかった、13年ぶりだ、別れた後一切連絡はとってなかった、なぜなら別れてから僕は忘れるのに必死だったからだ。

「おはよう、今日終われば夏休みだな!」

「おう…」

僕は夏休みが終わったんだけど、話してもどうせ明日には忘れてる。

「おはよう」

ナツだった、僕は緊張でテンパった。

「おはよう」

「今日帰り話しあるんだけどいい?」

「うん」

「放課後いつもの公園でね」

「分かった」

13年前をよく覚えている、この後転校を告げられ、別れを切り出された。

僕は公園に向かったナツが公園のベンチに腰掛けて先に待っていた。

「ごめん、待った!」

「うん、大丈夫だよ」

と笑っていた、相変わらず笑った顔がかわいい、この笑った顔が僕は好きだった。

「私ね、転校するの!」

「マジで?」

僕は知らないフリをした。

「嘘だよ〜(笑)」

「え… 嘘?」

ナツは笑っていた、あれ12年前と違う。

確か13年前はこの公園で転校すると言われてフラれ、僕は泣いてしまった。

「う〜そだよ、泣いちゃった?」

「泣くわけないだろ」

「ふ〜ん」

「本当に転校しないの?」

「だから嘘だってばぁ」

僕はまた混乱した、13年昨日を繰り返して来て、始めて今までと違う。

「ねぇ、久しぶりに駅前のカフェ行かない?」

昔学校終わりに2人でよく行ったカフェだ、懐かしい。

「うん、行こうか!」

僕達は懐かしのカフェに向かった。
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