政略婚~腹黒御曹司は孤独な婚約者を守りたい~
車に乗ると樫村さんにお土産を渡した。
入浴剤とお菓子という定番のお土産だったけど、樫村さんは喜んでくれた。
「えっ!自分に?ありがとうございます」
「いつの間に」
壱都さんがちらりと私を見たけど、知らん顔した。
お土産を買うのを邪魔されたことを根に持っているわけじゃないけど、私だってお土産を買いたかった。
温泉まんじゅうは買ってないだろうな、と言う声が聞こえたけど返事はしなかった。
「あの……?」
「ああ、マンションに戻る前に寄る場所がある」
車が私達の暮らしているマンションではなく、違う場所へと向かっていることに気づいた。
不思議そうな顔をしていた私に壱都さんが答えた。
「どこへ行くんですか?」
「井垣本社だよ」
「え?もう社長じゃありませんよね?」
「まだ社長じゃなかっただけだ。周りからは社長と呼ばれていたけどね」
入浴剤とお菓子という定番のお土産だったけど、樫村さんは喜んでくれた。
「えっ!自分に?ありがとうございます」
「いつの間に」
壱都さんがちらりと私を見たけど、知らん顔した。
お土産を買うのを邪魔されたことを根に持っているわけじゃないけど、私だってお土産を買いたかった。
温泉まんじゅうは買ってないだろうな、と言う声が聞こえたけど返事はしなかった。
「あの……?」
「ああ、マンションに戻る前に寄る場所がある」
車が私達の暮らしているマンションではなく、違う場所へと向かっていることに気づいた。
不思議そうな顔をしていた私に壱都さんが答えた。
「どこへ行くんですか?」
「井垣本社だよ」
「え?もう社長じゃありませんよね?」
「まだ社長じゃなかっただけだ。周りからは社長と呼ばれていたけどね」