政略婚~腹黒御曹司は孤独な婚約者を守りたい~
俺は彼女との未来のために頑張っている。
その俺にこのメール?
なにが『陽春の頃』だ!!

「樫村!」

「はい」

こほんっと咳ばらいを一つして、何事もなかったかのように振る舞った。

「井垣の娘の留学日程を調べてくれ」

「はぁ。珍しいですね。女性関係でそんなに慌てる壱都さんを見るのは。仕事に影響が出ると困るので、早急に調べますが……」

うるさい。
お前に俺の気持ちがわかってたまるか。
ホテルの朝食を食べにレストランに行くとテラス席に案内された。
白のテーブルクロスの上に朝食の用意がされてある。
焼きたてのパンにイチゴジャム、プラムジャム、ブルーベリージャム、チェリージャムなど、豊富なジャム類の他にチーズ、新鮮な野菜がたっぷり出されたグリーンサラダ、ジャガイモとクレソンのサラダも美味しい。

「野菜が新鮮で美味しいな。いつか彼女もここに―――」

< 56 / 240 >

この作品をシェア

pagetop