闇の世界に一生の愛を
そんな心の声もむなしいほどに闇の中へと消えていく。




月が輝く夜




とうとう、うちの若頭が動き始めた




昨日、俺は本家に呼び出され若頭にこう告げられた。





「そろそろ、頃合いだ。明日、あの女が店で働くよう仕向けた。組員を引き連れてあの店に向かう。それまでに、準備を済ませておけ。」





「……承知。」





俺は、これから訪れるであろう紫苑との別れにひどく悲しんでいた。

        


雪那side end
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