天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~
「誰なのです?」
魔帝の言葉を待つ。
すると魔帝は私のよく知る人物の名を出した。
「天界の月影だ」
「…月影?」
まさか。そんなはずはない。
月影の法術はたしかに並みの物ではないが、魔后を殺す動機は無いはずだ。それに魔后が殺された時には白蘭と共にいた。
信じられないという顔の紅蓮に魔帝は言った。
「確かに幼い頃から月影を知っている、そなたには信じられないようだな」
月影と会っていたことを魔帝は知っていたのか…。
「彼は善良であり何も問題がなさそうだった為に、私は傍観してきたが今の月影は昔とずいぶん変わったようだぞ」
「どういうこと…ですか?」