天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~
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【天界】


紅蓮は天界の大門前で月影に取り次ぐように衛兵に求めた。


衛兵は不審ながらも紅蓮の衣が上等なのを見て確認しに行った。


「天帝陛下はそなたに会わないそうだ」


天帝陛下…か。月影に取り次ぐよう言ったはずなのに答えが天帝から返ってくるとは…。


月影が天帝になったのは本当のようだな。


これ以上、大門前にいても仕方がない。


もし自分が魔界の鳳凰だと周りにバレれば、それこそ戦になりかねない。


大門前を離れると今度は天界の都に向かった。


賑わう都で天女の話を口にする声がし立ち止まると聞き耳を立てた。


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