天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~



しかし以前とは雰囲気が変わり穏やかな笑顔はなく、衣は月影らしくない派手な物だった。


そして何より法術の差だ。以前よりも増し鋭くなっている。


「天帝になったのだな」

「ああ」


席に座る月影に酒を注ぎ渡すと黙って飲み干した。


「兎はどうした?」

「…知らん」

「氷輪は?」

「…牢の中だ」


何でもないことのように月影は淡々と答えた。



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