天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~
「どうやって天帝になった?」
質問が多い紅蓮に月影はうっとうしそうに眉間に皺を寄せたが答えた。
「天后の罪を暴き斬首した後、氷輪を牢に入れ皇太子になり、謀反を起こし天帝の座を手に入れた…これで満足か?」
かつてこのまま第二皇子でいいと月影はよく笑ったものだ。氷輪を可愛がり無知なだけと許していた。
「変わったな…」
これでよくわかった。月影は変わったのだと。
善良で穏やかな友はいつの間にか、いなくなってしまったのだ。
「変わったか…確かに変わったな。だが、お前が言ったのだ。欲しいものは手に入れろと無理やりにでも奪えとな」
「…」
月影は酒を飲むと、こちらを睨み言った。