黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

「なんでまだそれ持ってるの!」
「日付と住所書いてなくて正解だったな」
「返して!」

 私が奪おうとすると、ひょい、ひょいと軽々避けられる。
 無駄な高身長とやけに俊敏な運動神経が憎い……。

「これ、いますぐ役所に出してきていい?」
「絶対ダメ!」

 私はその婚姻届けを睨みつけながら、ふと、不思議なことに気がついた。
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