黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

 修は眉を寄せて、怒った口調で問う。

「これ、なに?」
「なんで修が持ってるの?」
「親の同意がいるんだよ。だからこうやって親にももちろん連絡が行ってる。くるみの両親から連絡もらった」
「なんで私じゃなくて、修に連絡するのよ……」

 私がつぶやくと、修はまた低い怒った声で、くるみ、と叱るように言う。
 私がなおも料理を続けようとすると、その手を修が掴んだ。

「どういうこと? ちゃんと説明しなさい」
「どうもこうも、見た通り。私、退学することに決めた。それで修についていく。パスポートも取ったし。……ここに来た時からずっと考えてた」

 私がここに持ってきたたくさんの荷物は、修とボストンに飛び立てる荷物だ。
 並行してパスポートの手続きもしていたし、もう戻れないように自分のアパートも解約してきた。
< 168 / 388 >

この作品をシェア

pagetop