黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?
そんなことを考えていると、修は口を開く。
「今日、休みだろ」
「そうだけど」
「俺も休みだからどこか行こうか。デートだ」
「デートって……」
私がつぶやくと、修は私の髪をガシガシ撫でる。
「あまり遠くはいけないけどな。リクエストは?」
なんだろう。そのペースにすでに乗せられているような気がしないでもない……。私が悩んでいると、
「動物園とか」
「へ……」
その言葉に目をぱちくりさせた。
修が戻ってきてなければ今週辺りに一人で行こうと思っていたのだ。
「わかるだろ。昔から家族でそこばかりだったんだって何回も聞いたし」
修は当たり前にそんなことを言って微笑む。
(覚えてたんだ……私の話……)