黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

 明け方、修に呼び出しがかかって、修はそのままむくりと起きる。
 私はと言うと、起きてたのがバレるのが嫌でぎゅっと目を瞑って寝たふりをした。

 すると、前髪が持ち上げられる気配がして、何をする気だっ! と身構えたら軽く額にキスをされる。

「くるみ、行ってきます」

 甘ったるく囁かれたその声に、私の背中はゾワリと粟立った。

(知らなかった……。私が寝ていて出かけるとき、そんなことしてたの……?)

 そのまま無理矢理寝たふりを続けて、修が出て行ったときに、はぁ……と大きく息を吐いた。

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