黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

―――シャワーの熱で、修の熱で……頭がくらくらする。

 私は目を瞑って、

「な、ならっ……修がもっと私に触れてよ!」

と叫んでいた。

(何を言い出した自分!)

 そうは思うが、今朝の熱を思い出したせいで口が先に動いていたのだ。

 修が息を飲む音が聞こえる。

「状況、わかってる?」
「わかってる……つもり」

 言ってしまったことが引っ込みつかなくなって、唇を噛んで下を向く。
 後ろから、修がクスリと笑う気配がした。
< 308 / 388 >

この作品をシェア

pagetop