黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?
その日は、帰るのが遅くなって家に帰ると、
「な、なんでいるのっ」
キッチンにエプロンをした修が立っていて、足から崩れ落ちそうになった。
修は当たり前のように答える。
「今日はまだ診療一覧に入ってないから、手続きと救急のいざという時だけだし。宿直でもないからここでオンコール受けられるだろ」
「そ、そうなんだ。っていうか何してるの」
「料理以外、何しているように見える? エプロン、借りたぞ」
「……」
昼のことも気になってたけど、それは忘れているのか、修は気にしていないようだ。
なぜだかやけにホッとした。