黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

「俺と結婚する覚悟はあるんだろ? じゃあ、これに名前書いておけるよな?」
「うん! もちろん!」

 そして何の疑問も持たずに、あっさりと私は承諾して婚姻届けに名前を書く。

「住所と日付はあけとけ」

 頷いて他はすべて書くと、修はそれをじっと見ていた。
 私は書き終えると、修を見て、

「修にぃも書いてよ」

と言う。修は頷いてそれに同じように記入する。
 書き終わった時、修と目が合った。


「修にぃ」
「俺はお前の兄貴になったつもりはない。もう、修って呼べ」
「修」

 私が言うと、修は目を細めた。
 それを見て、私は嬉しくなって、修に抱き着く。
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