黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?
「修、大好き! これ、私が卒業するとき、出しに行こうね!」
私が言うと、修は頷く。
「修、いつまで日本にいられるの?」
「来月明けだから、あと2週間だ」
「そっか……」
私が下を向くと、修は私の頭をポンと優しく叩いた。
「くるみ、俺が発つまでこっちに住め。理学部は少し遠くなるけど、3駅だろ」
「いいの⁉」
「あぁ。ちょうど春休みだしな」
「うん!」
私はそれが嬉しくてうれしくて、また修に飛びついていた。