黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

 栗山先生が帰ってから、私は黙り続ける修の不機嫌さをひしひしと感じていたけど……
 それを無視して片付けを始めた。

 私だって、怒っていたのだ。
 栗山先生を無理矢理みたいに帰らせた修に。

 私と栗山先生には、修は知らない時間と絆がある……と少なくとも私は思っている。
 男の人が怖くなった私に、そうではない、と優しい男もいるんだと、男女を超えた友情だってあるんだと、そう、思わせてくれたのも栗山先生だった。
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