黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

「くるみ」

 頬に修の熱い手が触れると、私はそれにビクリと反応する。
 すると、そんな私を見た修の眉が不機嫌そうに動いた。

「俺にはそうやって警戒できるんだな」
「……だって修は違うから。修は、誰が相手でも変なことできるでしょ」

「くるみだって、そうされたはずの俺をまたここに簡単に入れてるんだよな?」
「それは修が強引に住みだしただけでしょ! 私は何度も出てってって言った!」
「くるみが、ちゃんと拒否できないから男につけいられるんだ」
「うるさい!」

 私は修の胸を思いっきり両手で押した。
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