黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?
「もうやだ! 出てってよ!」
「くるみが昔みたいに素直になればな」
「これが、素直な気持ちだってば!」
私はばっと顔を上げて修を見る。
修も怒ってたけど、私だってもっと怒ってる。
「私はもう修のこと、好きじゃない! あんなことして、あんなこと言われて! ボストンに行ってからも、5年間でメールは2通だけ。それで、なんでまだバカみたいに私が修の事好きだって信じてるの! 好きなわけないでしょ! うぬぼれないでよ!」
「うぬぼれなんかじゃない」
修はそう言って、私の後頭部を持ち、そのまま私の唇にキスを落とす。
それから何度もキスを落として、そのうち、するりと舌を口内に這わせると、何度も何度も貪るように舌を絡めてくる。