黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?
 そんな修とのキスは嬉しい。
 嬉しいけど……な、長い!

 やっと修の唇が離れた時、私はぜーぜーと何度も吸って吐いて息をした。

「長いっ! 息できない!」

 叫んで、いつのまにか出ていた涙をぬぐう。

「嬉しくて泣くなよ」
「苦しかったの!」

 私が怒ると、修は楽しそうに笑った。
 その顔も好きだな、なんて思っているのだから重症だ。
< 99 / 388 >

この作品をシェア

pagetop