私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
 そんな修とのキスは嬉しい。
 嬉しいけど……な、長い!

 やっと修の唇が離れた時、私はぜーぜーと何度も吸って吐いて息をした。

「長いっ! 息できない!」

 叫んで、いつのまにか出ていた涙をぬぐう。

「嬉しくて泣くなよ」
「苦しかったの!」

 私が怒ると、修は楽しそうに笑った。
 その顔も好きだな、なんて思っているのだから重症だ。
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