蒼い炎

嫌だ!テオがいなくなったら嫌だ!
キリルの手を離そうとしても、力が強くて全然離れない。
どこから来たのか分からない蛍たちがテオに近づいていく。分からない。だけど、あの蛍たちはテオを助けてくれる。心のどこかで確信して、蛍たちがテオに近づいて行ってくれるようにお願いする。
テオを助けて。テオを、助けて!!
 でも、いきなり目の前が真っ暗になる。見えない。テオがどこにいるか分からない。いきなり体が浮く。どこかに連れて行かれてしまう。
「やだぁああ!!テオ!テオ!!」
「ッリリス!ファナ様を部屋から出しなさい!」
「ッはい!!」
 リリスの声がする。ガチャンッと大きな音がした。お部屋の外?なんで、テオを助けなきゃ。助けなきゃ!!
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