蒼い炎
テオファニスside
「テオファニス様、起きてください。テオファニス様!」
声がする…。この声は、キリル、か…?
「……ッ」
目を開けた瞬間、体中に走る激痛。くっそ、限界か…。
キリルを視界に入れないように視線を逸らす。ダメだ。このままでは、なりふり構わず襲ってしまう。ファナはいないようだ…。そのことに、酷くほっとしたのと反対に、ひどく落胆した自分がいる。
だが、それは飢えが起こした、あの血を欲する本能。これに従えば、ファナの血、1滴残らず飲み干してしまう。
「テオファニス様、お飲みください」
口に入り込んできた甘い液体。その瞬間、頭の中が真っ白になり、無我夢中でそれを喉に通した。
すべてを飲み干し、深く息をつく。そこでようやく手に持ったコップと、不安げな顔を浮かべたキリルが俺を見つめていることに気づいた。