蒼い炎
「…ファナは」
「力を使おうとしたため、無理矢理部屋の外に」
そうか、部屋の外に…。久しく口にしなかった血を飲んだためか、体が眠ろうとして言うことを聞かなくなっていく。
目を閉じようとしたところに、薄緑の、儚い光が視界の隅を通り過ぎる。よく見れば、それは部屋中にあふれ、漂っている。
「ッ…これは」
「ファナ様の力です」
「ッ!!」
漂っていた意識を無理矢理引きずり上げる。
キリルの手を払い、ベッドから立ち上がるとすぐにドアを開ける。
「ッうわぁぁぁああ!!」
「ッテオファニス様」
リリスに抱きしめられているファナは泣き声か悲鳴だか分からないような声を上げて暴れていた。驚くリリスの手からファナを受け取る。
「ファナ」
「ッテオ」
ファナが俺を捉えた瞬間、部屋の中を漂っていた光の球が部屋から飛び出してくる。