蒼い炎
テオファニスside
「失礼いたします。テオファニス様、お食事をお持ちいたしました」
ワゴンを押しながら入って来たリリスに仕事の手を止める。結局、ファナは離れなかったな…。
「いただこう。キリル、お前も取れ」
「いえ、私は…」
「ファナ、待たせたな」
キリルの言葉を無視してファナを抱き上げると、それまでの泣きそうな顔が一変、笑顔を咲かせて抱き着いてくる。嬉しいと全身で喜びを表すファナはやはり愛おしい。
ソファーに移動して、ファナを膝の上に乗せる。リリスが並べていく食事を不思議そうな顔で見つめているようだ。
「テオファニス様、お飲物はいつもの物でよろしいですか」
「あぁ」
俺とキリルの前にもグラスを置くリリス。流石、よく分かっている。キリルは諦めて対面の席に腰を下ろした。