蒼い炎
「リリス、お前もここで取りなさい」
「よろしいのですか?」
「ファナの面倒も頼みたい」
「喜んで」
キリルの隣に自身の席も用意したリリスの用意が終わるのを待ち、ワイングラスを手に取る。それを合図にキリルとリリスも手を付けた。
真っ赤なそれを喉に通す。相変わらず味は悪い。
膝の上にいるファナが不思議そうな顔でグラスの中身を見る。子どもに飲めるとは思えないが…。口につけてやると、飛び上がって舌を出す。やはりだめか。
「う゛~」
「ファナ様のお口にはまだ早いですね」
「テオファニス様の血を飲んでいるんです。飲めるはずがないでしょう」
リリスとキリルも苦笑いだ。
水を飲ませてやると、涙目でワイングラスを睨みつけている。敵を見るような顔をするとは、面白い子だ。