蒼い炎

「テオファニス様、お飲物をお持ちいたします」
「あぁ。頼む」
 リリスが頭を下げ、部屋を出て行く。
 仕事を切り上げた後、夕食まではファナと語らう時間だ。その時間はキリルもリリスも席を外す。
 2人きりの図書室は静かで心地がいい。
「…テオ、あのね」
「ん?」
「リリシュがね、テオのことね、だいしゅきっていってたの」
「そうか」
「あのね、ファナもね、テオだいしゅきなの!」
「それは嬉しいな」
「えへへ」
 無邪気だな。子どもは…。
 ただ親を見つけてやるつもりだった。見つからなかったから、自分の元に置こうと思った。
 ファナは俺が期待した以上のものをくれるようだ。
 時々舌足らずな言葉で懸命に話すファナは見ていて飽きない。
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