蒼い炎

 目を覚ますと、あどけない寝顔が目の前にある。頭を撫で、起こさないように身を起こす。
 19時…。1時間くらいか。
 よく眠っているファナをそのままに服を着替え、部屋を出ようとしたところでファナが身を起こす。
「ファナ?起きたのか」
「…テオ」
 近づけば抱き着いてくる。まだ寝ぼけているな。抱き上げればあくびをしながらも目を擦っている。
 ファナの目が覚めるまで待っている間にノックが聞こえる。
「テオファニス様、起きておられますか」
「入れ」
「失礼いたします」
 部屋に入って来たキリルは困惑した表情を隠さない。…面倒なことでもおきたようだな。
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