愛しの彼に溺愛~ジムトレーナーの場合~
溜め息をつきながらお風呂場を後にした。

それから数日が過ぎ、二回目のジムへ。


「安藤さん、本日もよろしくお願いしますね」
「はい!よろしくお願いします!」


初日の次の日は筋肉痛で死にましたけどね。
はい。


「じゃあストレッチしていきましょうか!」
「はい!」


彼の大きな手で背中を押されながら、床に座って前屈する。
初回よりも少しだけ手が地面に近づく。

筋肉痛で死んだ日、どうにか楽になりたくて柔軟したんだよな…。

それぐらい辛かったの!
全世界の二十代以上の女性、筋肉痛は学生の頃と比べるまでもなく取りずらいからな!


「お~!少しだけ柔らかくなってますね!さては柔軟しましたか?」
「あ、はい。筋肉痛が凄くて…」
「急に運動すると出ちゃいますもんね。筋肉痛になったときは動かした方が取れやすいですから。でも筋肉を傷めつけないようにだけ気を付けてくださいね」
「…はい!」


ググっと押されながらアドバイスされる。
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