君とベビードール




「…先生、もう本当にちょっと…」



離してくれないと、死んでしまいますが…?




「どうしてだい?そんなに僕とくっついているのが、嫌なのかい…?」




って!その顔は反則ですってば!!




悲しそうな顔をした先生に、




「あたしの、脈拍を測ってください…」




この人には、ちゃんと現実を見せなきゃ、納得しないだろう。




考えたあたしは、自分の手首を先生に突き出した。
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