君とベビードール




あたしの脈拍を見た、先生は、



「…君、死んでしまうよ…。」



だっから、言ったよね?!ちゃんと、言いましたよ、あたしは。





「…あんまりにも距離が近いと、…恥ずかしいんです……」




消え入るような、声を出せば、




がばっ!!なぜだか、あたしをもっと強く抱き締める、先生。




「……。」




固まる、あたし。




あのー?もしもし?先生?!




「僕はもう、君のぬくもりを手放せない。したがって、君には、馴れてもらうしかないよ。」



ふっ。って、笑ってる。
< 119 / 240 >

この作品をシェア

pagetop