あなたに、キスのその先を。
 どんな……の中にはこの面子(めんつ)で集まるこの場へ、どうして佳穂さん(ご自身)が同席なさっておられるのか?という意味も含まれているんだと思った。

「あ、……あの、違っていたらすみません。佳穂(かほ)さんは……その……修太郎(しゅうたろう)さんの許婚(いいなずけ)かな?って……そう、思ってます」

 グラスにかけたままの指先にグッと力を入れてそう言ったら、それに気付いた修太郎さんが私からグラスを取り上げてしまわれる。

日織(ひおり)さん。――だとしたら、貴女は僕との交際を(あきら)めてしまおう、とか思っておられますか?」

 さっきから私の様子に気付いていらした修太郎さんが、ストレートにそう聞いていらして……。

 やはりお二人の関係はそうなのかな?と思ったら、私は息が苦しくて(たま)らなくなった。

「お、お二人は……とてもっ、とてもお似合いだな……って思います……。佳穂さん、凄く素敵な女性だし、私、さっきお会いしたばかりですけど……佳穂さんが……大好きになりましたっ」

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