生徒会室で甘い、秘密の時間
「本当にやるんですね。びっくりしました」


「うん。私に関係あるから。
自分で伝えたいの」


私は原稿を握りしめる。


そう、私は急遽、緊急生徒会朝礼でスピーチをすることにした。


「頑張ってください」


「神山くん、ありがとう」


次第にざわざわといろんなクラスが集まってきて、緊張は最高潮に達した。


「これから、緊急生徒会朝礼を始めます。礼!」


莉穂先輩の固い声がマイク越しに伝わってくる。


「知っている人も多いと思いますが、会長と一年生徒の関係によって嫌がらせが起きています。
それについて生徒会長からです」
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