生徒会室で甘い、秘密の時間
「皆さん、こんにちは」


「カッコいい....!」


「キャアアア」


こんな状況なのに会長先輩を褒める声は全然絶えない。


「生徒会長の乙坂です。

私は成績が低い一年の生徒に勉強を教えています。
その一年には生徒会メンバーが勉強を教えていたのですがメンバーは多忙で私が教えるしかなくなってしまいました。

校内では“付き合っている”などと言われることがありますが、そのような関係ではございません。
勉強を教え、教わるだけの関係です。

誤解を招くことが多いのですが、ご理解お願い致します」


すごい....。


やっぱり会長先輩のスピーチは聞きやすいし、意図もハッキリしてる。


「次、宇佐美さんです」


神山くんに言われて慌てて立ち上がる。
< 152 / 289 >

この作品をシェア

pagetop