生徒会室で甘い、秘密の時間
震える足をなんとか踏ん張ってまぶしいライトの方へと向かう。


パニックで声が出なかったら....。


沈黙が続いたら....。


私はどうすればいいんだろう。


無理だ、無理....。


こんな私が全校生徒の前で話せるわけない。


「深呼吸しろ」


「..は..ぃ」


会長先輩に言われた通り深呼吸を繰り返す。


「少なくとも宇佐美を応援してるヤツは四人もいる。大丈夫だ」


四人、も....。


生徒会メンバーが私を見て微笑んでいる気がした。


「ありがとうございます。頑張ってきます」
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