ママになっても、極上ドクターから独占愛で迫られています
「後頭部を打ちつけたときは数時間後に嘔吐する場合がある。あとはこの紙に書いてあるから目を通しておいて」

 一枚の紙を手渡されて大きくうなずく。わからないところがあったら、あとで蒼さんに聞けばいい。

「今の様子を見る限り問題なさそうだけどな。それじゃあ処置に入るけど……蒼斗、今から頭の傷を縫うから、ちょっと痛いかもしれない」

 蒼斗は表情を険しくさせて首を左右に振る。

「嫌だよな。でも傷を縫わないと、ベッドでジャンプもできないし、でんぐり返しもできないぞ」

「えー」

 口をへの字に曲げて蒼斗は不服の声を漏らす。

「頑張ったら、また遊園地に行こう。動物園でも水族館でもいいぞ」

「ええ~?」

 今度は口元を緩めて、嬉しさを隠しきれないといった表情をする。反応が素直でいちいち可愛い。
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