ママになっても、極上ドクターから独占愛で迫られています
「やっ、あ……」

 腰がゆるやかに反ってもっとほしいと脚が勝手に開く。

「まだダメだ」

 意地悪く笑いを混ぜた声で囁き、蒼さんは顔を脚の間に埋める。

 エスカレートする行為をただひたすら受け入れて喘ぐことしかできない。不慣れなアルコールが時間差で回り始め、脳みそがぐらぐらと揺れている。

「お願い。蒼さんとくっつきたい」

 このままでは意識が飛んで、大事な一夜の記憶を失いそうな気がする。

 必死な懇願がようやく蒼さんに届き、とっくの前に受け入れる態勢が整っていたところに硬いものがゆっくりと入ってきた。

 心も身体も繋がった幸福感が快楽の波に混じって全身に行き渡る。
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