【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
それでもその時の気持ちは名前の無いあやふやなもので。
恋とか愛とかそんなものでは無いと信じ切っていた。
――ただずっと、気持ち悪いと思っていたんだ。
何が……なんて、俺自身にだってわからない。
ただ、胸がモヤモヤするような、喉に小骨が引っかかったような……とにかく妙な違和感がずっと心の片隅に居座り続けていた。
ひたすら気持ち悪かった。
それから父親の急病で跡を継ぐことになった俺は日本に帰国し、忙しさに追われてそれどころではなくなって。
心の片隅に彼女の存在を残しつつも、目の前の仕事に邁進する日々を送ってきた。
――それが2年も経って、偶然にも再び会うことができるなんてな。