【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

『――皆さま、当機はただいま羽田空港に着陸いたしました。現在の時刻は……』

 機内にアナウンスが流れると、途端に安堵の空気が流れだす。

 アナウンスを終えてこちらをチラリと見た菜月と目が合った。
 俺が「上手だよ」と口を動かし小さく手を振ると、彼女は頬を赤らめてハンドセットの受話器を置いた。


『空港内で待ってる。一緒に帰ろう』

 通路の途中で見送る菜月の手にメッセージを書いたコースターを握らせる。

 耳元で「待ってる」と囁くと、彼女はコクリとうなずいた。
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