【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 そのときオーダーしていた国産牛のステーキがテーブルに運ばれてきた。
 鉄皿の上でミディアムレアの極厚肉がジュージュー音を立て、香ばしい匂いを放っている。

「よしっ、今日はいっぱい食べていっぱい飲もう! ニンニクのホイル焼きも頼んじゃう?」
「ニンニク丸ごとって絶対に口が臭くなるやつじゃない」

「明日は菜月もオフなんだし大丈夫だって。ニンニクパワーで体力つけなきゃ」
「そっか……うん、そうだね。私達の仕事は体力勝負だし」

「そうそう。すみません、追加オーダーお願いしま〜す」

 そう言ってさりげなく話題を変えてくれるミヤちゃんが、ニンニク以上に元気を与えてくれる気がした。


 食事を堪能して食後のコーヒーを飲んでいたとき、向かい側の席のミヤちゃんがガラス窓の外を見ながら声を張り上げた。

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