【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 こういうときにスマホが手元にないのは不便で困る。

 駐機中の777を見つめながら、「ミヤちゃん、あれに乗るんでしょ!」とやきもきしつつ両手でギュッとフェンスを握る。

 そんな私を後ろから誰かが抱きしめた。

 ――えっ?

「菜月、待たせてごめん」

 心臓がトクンと跳ねた。

 振り返らなくたって誰だかわかる。

 逞しい腕に艶のあるバリトンボイス、肌に馴染んだラストノートの香り。

 私の胸をこんなにも高鳴らせるのは、会いたくて堪らなかったのは……。


「臣海さん……!」

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