【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 肩越しに前にまわされた腕をギュッと抱きしめて、顔を(うず)める。
 嗚咽が漏れて、言葉が出ない。

「菜月に会いたかった……やっと会えた」
「うっ……ううっ」

「菜月、こっちを向いて、顔を見せて」
「嫌だ……今、めちゃくちゃ、ブサイク」

「ハハッ、鼻水を垂らした顔は見慣れてるんだが」
「うう〜っ、イジワル〜」

「大丈夫、菜月はブサイクでも可愛いから」
「何それ、意味わからな……っ!」

 顔を上げたところで無理矢理振り向かされて、至近距離から見つめられる。

「ハハッ、ほら、やっぱり可愛い」

 久しぶりに見る臣海さんは、涙の膜で滲んでいても、やっぱり美形で魅力的で。
 私が大好きな優しい笑顔を向けられると、ますます涙が止まらなくなって。

「う〜っ、臣海さん……」
「うん」

「……臣海さん!」


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