【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 先日一緒に買った中華鍋は唐揚げを作るのに大活躍。面倒な揚げ物も、臣海さんと一緒だと楽しくて仕方がない。

『鶏肉に片栗粉をまぶす彼氏の袖を(まく)るとか、このシチュエーション、すごく恋人っぽい!』

 ……と私が叫んだら、臣海さんがブハッと笑って片栗粉を吹き飛ばした。

『恋人っぽい……じゃなくて恋人だろうが』

 そして『もっと恋人らしいことをしてやろうか?』と不敵に口角を上げ、私の頬に片栗粉の手形をつけながら、彼がゆっくりと口づけた。

 そんな今朝のイチャイチャ……もとい、料理風景を思い出しつつニヤニヤしていると、臣海さんがニュッと私の眼前に梅のおにぎりを突き出してくる。

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