【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
「おい、食べないのか?」
「あっ、はい、いただきます!」
「うん、俺もいただきます」
2人で同時におにぎりにかぶりつき、同時に「美味い!」、「美味しい!」と声をあげる。
以前から約束していた『一緒に作って一緒に食べる』がようやく実現できた瞬間だ。
卵焼きはもちろん砂糖と薄口醤油を使った甘いやつ。
こちらも同時に口に入れ、あまりの美味しさに目を見開いた。
「臣海さんのレシピにしてよかったね。卵の風味がしっかりしてるのに優しいお味!」
「おふくろの味ならぬ、祖母の味だな。俺はお祖母さんから料理を教えてもらったから……」
臣海さんが小学生の時にお別れしたお祖母様は、彼が大学生のときに肺炎で亡くなったそうだ。