【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

■Side臣海


 公園でピクニックなんて何年ぶりだろう。小学校の遠足以来ではないだろうか。

 こういう場所は仕事の下見で訪れることはあってもプライベートで来る場所ではないと思っていたが……こんなに楽しいのなら毎週、いや毎日だって来てもいい。


『一緒に作って一緒に食べる』

 それを実現しようと言ったのは俺だった。けれどもそれは、夕食を一緒に作ろうとかそういうレベルの話で。
 お弁当を作るにしても家で食べるのだと思っていたのだ。

 けれど菜月に『お弁当だったらピクニックだよね。あっ、お花見!?』と瞳をキラキラさせながら言われたら、うなずく以外の選択肢は無い。

 体力作りは施設内のジムとプールで十分な俺としては、わざわざ公園まで出向かなくても……という気がしたが、それで菜月が喜ぶのであれば叶えてやりたいのだ。

 けれどこれは……。

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