【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 ――ああ、彼とずっと一緒にいたいな。

 馴染みの歌を口ずさみながら、唐突にそう思う。

 私の膝で安心して身を任せている彼が愛おしくて大切で。
 この人が2度と寂しいなんて思わないように、たった1人で悪夢に苦しむことの無いように。

 私がずっとそばで支えたい、疲れたこの人をこうして癒してあげたい……そんな気持ちが猛烈に湧き上がる。

「臣海さん……」

 小声で囁いて顔を覗きこむと、彼は寝息を立てていた。

 今日の休みのために無理をしてきたに違いない。今だけでも仕事を忘れて(くつろ)いでほしい。

「ねんねこ、ねんねこ〜」

 私は小声で囁くように歌いながら、愛する人の髪を撫で続けていた。

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