【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

「ハハッ、菜月らしいな」
「それって褒めてるの?」
「めちゃくちゃ褒めてる」
「それならよろしい!」

 菜月の太腿に頬擦(ほおず)りをしてそっと目を閉じれば、何も言わずとも彼女が俺の髪を撫で、再び子守唄を歌いはじめる。

「ねんねこ、ねんねこ〜」

 ――いいな、こういうの。

 誰かと共に暮らすなら、その相手は菜月がいい……彼女しかいないと唐突に思う。

 彼女と2人でこんなふうに穏やかで優しい時間を積み重ねていきたい。
 ずっと一緒にいたい。

 ――菜月、一緒に暮らそう。

 そう言葉にする前に柔らかく髪を撫でられて、俺はいつしか心地よい眠りに身を委ねていた。


 Fin

< 274 / 349 >

この作品をシェア

pagetop