【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
恒例だった帰宅後すぐのハグとキスも手順が変わった。
今の臣海さんは仕事から帰るとまずはシャワーを浴びる。
全身をくまなく洗い清めてから、ソファーに座る私の前に跪く。
それから漸く私のお腹を撫でて口づけて、囁くように優しく話しかけてくる。
まるで神聖なものに触れる厳かな儀式のごとく。
それが終わると「身体が重くて大変だろう?」と私の脚をマッサージまでしてくれるのだから、その労わりぶりは徹底している。
臣海さんの大きな手のひらでお腹を撫でられふくらはぎを揉まれるたびに、私は彼の愛情を感じ、安心感に包まれる。
つわりの時期は辛かったし不安になる日もあったけれど、彼のお陰で乗り越えることができた。
ああ、この人と夫婦になれてよかったな……と、改めて日々の幸福を実感しているのだ。